『敏感すぎていきづらい人の明日からラクになれる本』長沼睦雄 著(永岡書店)を読みました。
敏感すぎる人(Highly Sensitive Person=HSP)とは、「深く処理する」、「過剰に刺激を受けやすい」、「感情の反応が強く共観力が高い」、「ささいな刺激を察知する」などです。また、これは少数派(15-20%)の気質であって、大多数の中の程度の差ではなく、少数派のなかにも程度の差があるとのことです。また、これは病気でなく気質で、生まれ持った神経システム(ホルモン分泌、免疫システム)によって決まるそうです。
これを読んだのはそもそも私が敏感すぎて、生きづらさを感じているからです。ただ、そんな生きづらさもTMを続けることによって、少なくなってきたように思います。
この本の中ではさまざまな対処法が書いてありましたが、自分で自然に行っていることが多いことに気づきました。「これでいいのかな?」と思いながら行動していたことが、「私にとってはこれでよかったんだ」と確認するようなかたちになりました。このように自然に行動が正しい方向に変わるのはTMの効果のひとつです。
気質ということは遺伝も関係するのですが、母も私以上に心配性で「あーやっぱり」と納得しました。また、HSPでない人からは理解されないそうですが、これも良くあります。「気にしなければいいんだよ」との励まし受けても、「それができないんだよっ!!」と心の中で叫びたいことたびたびです。
TMをしていてよかったことは、そんな気になることがあっても気にする時間が少なくなってくるということです。以前だったら1か月ぐらい悩んでいたことが、3週間になり、2週間になり・・・とだんだん気にする時間が短くなってきます。受ける刺激の種類にもよりますが、TMを1回すると忘れてしまう場合もあります。長くても2、3日でしょうか。
本書ではマインドフルネスを薦めています。著者の方はTMをご存知ないのかな(笑)?
マインドフルネスとは、「今ここに意識を向ける」というということで、もともとは仏教の瞑想法です。
しかし、「今ここに意識を向ける」から心が落ち着くのではなくて、心が落ち着いているから「今ここに意識を向けられる」のです。これについては次回の記事でもう少し詳しくお話しします。
というわけで私は努力なく簡単に心を落ち着けることのできるTMをお勧めします。
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